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ONE LOVE's mesasge  浅利陽介

ONE LOVEへのメッセージ

浅利陽介

ONE LOVE PROJECT

11月から全国ロードショーが始まる盲導犬と訓練士の心の絆と成長を描く映画「パートナーズ」の主演俳優・浅利陽介さん。彼自身、子どもの頃から犬ときょうだいのように育ったという犬好きな方。そんな彼に、映画を通じて改めて感じた犬との絆や想いを語っていただきました。

人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE

日本では年間に53,268頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成22年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。


ONE BRAND(以下、O.B.) もともと犬はお好きだったんですか?

浅利 ええ。小学3年生のときに、知人から子犬をもらって、ランディと名付けていました。日本犬雑種の中型犬くらいの大きさの犬です。僕と兄弟のように育ちました。その前には、ごんた、あ、正式名は「ごんざえもんのすけ」なんですけど(笑)、真っ白い日本犬がいました。ごんたの名付け親は真ん中の兄(註:陽介さんは3人兄弟の3男)で、ごんたは僕の兄弟というより「僕のおじいちゃん」のような存在でした。

O.B. なんだか子どもらしい、犬とのほのぼのとした関係ですね。ランディは浅利さんが世話をしていたんですか?

浅利 そうですね、でも中学・高校の頃は家族に任せることも多かったけど……でも夜の散歩は僕の担当でした。

O.B. いまは、犬と暮らしているのですか?

浅利 いえ、いまは仕事で地方へ行くことも多いので、責任を持ってちゃんと飼えないから犬はいません。犬がいなくて寂しいなぁと思いつつ……ちょっと犬のことを忘れかけていたときに、この映画「パートナーズ」のお仕事をもらって、犬と一緒に過ごすことができました。犬と触れ合う時間はこんなに楽しかったのかと、犬の素晴らしさを再実感しましたね。

O.B. 今回、映画の撮影に入る前に、役作りのために1週間強もの間、神奈川県にある盲導犬訓練センターに寝泊まりされて、実際に訓練士と同じ生活を体験されたそうですね。

浅利 はい。みんなと同じように朝6時に起きて、犬舎に入って掃除をして、また盲導犬ユーザーの方々のごはんの配膳のお手伝いなどもしました。盲導犬の訓練士は、犬だけではなく、盲導犬を使う人たちとも接して、信頼関係をつくっていくということが大切なんだと、実際にやってみてわかりました。貴重な体験でしたね。盲導犬訓練士は、ユーザーと犬の両方を育てていかないといけない。盲導犬との生活が楽しくおもしろくなるように目標を定めてユーザーを促しますが、最終的には、一定の線より向こうはユーザーと盲導犬の力だけでやっていかないといけないので、その線引きが難しい。厳しさも必要なんです。

O.B. なるほど。盲導犬訓練士は犬の訓練だけをしている仕事ではないのですね。

浅利 そうです。そのため一見訓練士はすごくドライにも見えます。ちょうど撮影の途中、パピーウォーカーからセンターに若犬の引き渡しの様子を見る機会があったのですが……ドライでしたね。盲導犬は育成段階で、幾度もの出会いと別れがあります。母犬との別れ、パピーウォーカーとの出会いと別れ、訓練士との出会いと別れ、ユーザーとの出会いと別れ、そして引退時にはユーザーと別れ、引退犬飼育ボランティアと出会います。出会いがあれば、別れがある。映画の中でパピーウォーカーの美羽ちゃんという女の子が、辛い現実と向き合って成長する姿が描かれていますが……実はこの映画のせいで(笑)また犬が飼いたくなり、パピーウォーカーになろうかという話も出たのです。でもよくよく家族と話し合った結果、やっぱり責任がとりきれないといけないからうちはやめておこうということになりました。映画でもパピーウォーカーのお別れは、わかっていても涙がでちゃいますよ。

O.B. 責任がとれないうちは、犬との暮らしは我慢されるんですね。

浅利 僕はいま、犬の人生を背負うことができないから、犬を飼うのはやめておきます。一時期だけ「可愛い可愛い」とやっておきながら、面倒を見切れなくて投げ出すのは人として責任感がなさすぎる。「飼う」っていう表現も僕は好きじゃないんだけど……なんだか人間本位な気がして。犬は犬らしく生きることが大事というか。もしこの先、自分が犬と暮らすのであれば、愛情を注ぎ、最後まで看取ってあげるのが理想です。この映画の監督さん(下村優監督)は、いまうちで犬の介護をしているそうなんです。若いときから可愛がり、老いるまでちゃんと世話をしているという監督のその人情というか、筋が通っていることに感銘を受けました。

O.B. そうですか、監督さんは現在進行形で犬の介護をされているんですね。いまは、老犬介護をしたくないからと捨てられて、殺処分されてしまう犬もいるんですが……。

浅利 そうらしいですね。脚本家の1人の井上さん(井上淳一氏)が、「犬の映画をやるんであれば、殺処分の話ははずしたくない」と言ってらっしゃった。それで実際、僕も撮影のため初めて保健所に行き、ガス室などを見ました。ヨレヨレの犬や元気だけど脅えた顔をした犬、人を見て吠える犬……その撮影のときはなんともイヤな、暗い気持ちになりましたね……。でも、映画の中でどうしても見せなきゃいけないシーンだったと思っています。実は、僕も今までも犬と暮らしてはきましたが、犬の命への責任、厳しさなどをよくわかってなかった1人だったんです。犬と暮らすってことは、僕自身も楽しかったし、学べたし、すごくいいことだったけど、こういう現実があるということを、この事実をもっと多くの人に知ってもらうのがいいと思います。犬を飼っていても、あんまりよく現実をわからないまま飼っている人が多いんじゃないかと思う。しつけのことも、殺処分の現状もね。この作品を通して僕もそれに気がつくことができました。ぜひ1人でも多くの人にこの映画を見てもらいたいなと思います。

O.B. 殺処分の現状と犬への本当の愛情とは何かが、映画から伝わってきそうですね。秋のロードショーが楽しみです。最後に、それでもいつかは浅利さんは犬と暮らす日が来るのでしょうか?

浅利 もちろん。いつかは必ず。当分先になるかもしれませんが(笑)。僕は犬種にこだわりはなくて、出会った犬なら誰でも好きです。今回の映画のラブラドールもいいワンちゃんだと思ったけど、一期一会というか、そのときの直感で、一緒に暮らすか暮らさないか、決めると思います。これからもいい犬に出会っていきたいですね。

浅利陽介 (あさりようすけ)
1987年生まれ、東京都出身。92年にテレビCMでデビュー。幼少の頃より舞台、映画、ドラマに出演する。幅広い演技力に定評がある、期待の若手俳優。主な出演作は、大河ドラマ「北条時宗」、「新選組!」(NHK)、「キッズ・ウォー」(TBS系)、「コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜」(CX系)、映画「いま、会いにゆきます」、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」ほか。2010年には映画「手のひらの幸せ」と「パートナーズ」を続けて主演。2010年10月には舞台「キサラギ」地方公演に出演中。

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