ONE LOVEへのメッセージ



優勝目指してペナントレースを快走する埼玉西武ライオンズの1軍打撃コーチ・デーブ大久保さんは、大の愛犬家。現在は2頭のプー太とシズカを飼い、「ボクは100%イヌ派」と公言する。そして、選手たちへの熱血指導でチームを引っ張る彼は、ONE LOVEプロジェクトの掲げるテーマ、多くのイヌたちが捨てられる現状を知って熱く語ってくれた。モラルを知らない飼い主、怒ってくれる人のいない現代社会に「喝!」だ。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
人と犬が本当の意味で共存できる社会を実現するには、保健所で殺処分されている6万頭以上(平成21年度 環境省発表)の犬たちの命を救うために、『ONE LOVE』プロジェクトでは、できることからはじめようと2008年から寄付・啓発・支援活動を行っています。これからもONE LOVE賛同者、協賛企業、サポーター、リーダーなどの仲間たちと共に、ドネーション(寄付・貢献)に繋がる様々な取り組みを積極的に行っていきます。

ONE BRAND(以下、O.B.) デーブさんが打撃 コーチに就任した今シーズン、チームは順調にペナントレースで白星を重ねています。デーブさんの明るいキャラクター、元キャッチャーならではの緻密なデータ分析が、若手の多いチームに大きな効果を与えていると思います。
デーブ 自分では特別なことをしているとは思っていません。特に若手には、プレー以前の基本というか、人間として当たり前のことをしっかりやろう、と。たとえば、いまの若い選手は、練習が終わってもグラウンドに落ちているボールを拾おうとしないことが多い。でも、練習が終わったらボール拾いをするのは当たり前。それをやらない選手には「バチが当たるぞ、打てなくなったらどうするんだ!?」と言います。「バチが当たる」って言葉、最近ではあまり聞きませんよね。でもボクは、わるいことをしたり、やるべきことをやらなかったら、罰を受けるのは当然だと思っているんです。
O.B. ONE LOVEプロジェクトが問題にしている「イヌを捨てる飼い主たち」も、飼い主として“やるべきこと”を放棄してしまった人たちです。
デーブ ええ。年間約10万頭もの“捨てられたイヌたち”が保健所で殺処分されているという現実を知ったときも「バチが当たるぞ!」と思いました。たとえ本人には返ってこなくても、まわりの人間たとえば家族に、きっとバチが当たる……こんなことを言うと「古臭い」とか「迷信だよ」といわれるかもしれませんが、わるいことをしても人が見ていなければいいと考える社会は間違っていますよ。むかしみたいに近所におっかないオジサンがいて、自分の親の代わりに叱ってくれるということもなくなってしまったし、「自分のルール」でしかものごとを考えられない人が増えた。だから、自分の飼っているイヌも、要らなくなったら平気で捨てるんでしょう。
O.B. 具体的には、どんなしつけ方でしょう?
デーブ たとえばトイレを教えるときには、まず家中にトイレ用のマットを敷きました。「ここでしろ」と教えるのではなく、まずは好きなところでやらせる。そうすれば、イヌだって自然に自分が排泄する場所というのは決まってきますよ。家中に敷いてあったマットが少しずつ減ってゆき、最後にはひとつだけ残る。そうすれば、トイレを失敗することはない……と言いたいところですが、シズカはいまでもしくじることがあります(笑)。そんなときは、自分がしたオシッコのところに鼻をもっていって、3回目にはお尻を叩きます。
O.B. 厳しい世界ですね。
デーブ コーチも選手も、結果を残せなければ来年の契約はありません。ただ、ボクは選手によく言うんですよ。「袖擦り合うも多生の縁」という言葉を知っているか、と。いま、オレがコーチで、おまえが選手で、一緒に練習している。このチームを離れても、オレはおまえのことを忘れないぞ、と。そう、このこともイヌを捨てる飼い主たちに言いたいですね。たとえ短い時間であっても一緒に暮らすのは、やはり縁があるからなんだと思います。
O.B. 今日はありがとうございました。優勝目指して頑張ってください!
写真/河合昌英
