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ONE LOVE's mesasge  吉川ひなの

ONE LOVEへのメッセージ

吉川ひなの

ONE LOVE PROJECT 始動

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始動したばかりの「ONE LOVEプロジェクト」。まずはイヌを取り巻く現実を知り、伝えることからスタートしているが、すでに大きな反響を呼んでいる。今回のSpecial Interview第2弾は、リカ(アメリカン・コッカースパニエル)とパヒカ(チワワ)を飼うタレントの吉川ひなのさん。リカはいま、重い病気にかかり闘病中だ。この体験が、ひとりの愛犬家としての吉川ひなのを大きく変えたという。キュートな容姿に隠された、燃えるような愛情を語ってくれた。

人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE

日本では年間に44,783頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成23年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。

その人の目を見て、訊いてみたい。「どうしてイヌを捨てられるの」と


ONE BRAND(以下、O.B.) 吉川ひなのさんといえば大の動物好き。聞いたところでは、イヌはもちろん、ハ虫類も飼われたことがあるとか。

ひなの ハ虫類は、たしかに実家にいましたけど、私のお兄ちゃんが飼っていたんです。実家には、私が物心ついた頃からイヌもネコも、いっつも、たくさんいましたけどね。だから、飼っていたイヌたち、ネコたちの「最期」もたくさん看取ってきました。それこそ、延べ頭数でいったら何十頭、と。私は13歳でデビューして、18歳からひとり暮らしを始めました。そして、自分ではじめて飼ったイヌがリカ。今日、取材に連れてきたパヒカは、リカのあとから来た“ふたり目”です。

O.B. 今日は、リカちゃんは?

ひなの リカは去年、具合が悪そうなので病院に連れて行ったら腫瘍があることが発覚して。それでスグに手術したんですけど結局、腎臓の片方と膀胱の2/3を切除して。いま、闘病中で、オムツが必要な状態なんです。だから、今日みたいに取材に連れてくることもできないし、私が仕事で外に出ている間、ひとりでお留守番することもできない。つねに、誰かリカの面倒を看てあげる人が必要。それで、すごく悩んだんですけど、いま、お友だちの家で預かってもらっています。もちろん、時間があるかぎり、そのお友だちの家を訪ねてリカに会っていますけど。はじめは、すごくつらかった。離ればなれで生活することを決めたときは一晩中、泣きましたし、「ほかにイヌを飼ってない家がいい」とも考えました。だって、すでにイヌを飼っている家に預けられたら、肩身の狭い思いをするというか。継母に苛められるとか、そんなことを考えてしまって(笑)。でも、幸運にもイヌを飼っていない家で預かってもらうことができて、私が会いに行くと、いつも幸せな顔で迎えてくれます。

O.B. ごめんなさい、きついことを言いますけど、そのリカちゃんは、もしかして預かってもらえる家庭が見つけられなかったら、捨てられることになっていたかもしれませんね。もちろん、ひなのさんにしても嫌いになったから捨てるというわけではなく、諸々の事情から“仕方なく”ということだろうと思いますが。

ひなの ええ。だからこそ、このリカの件に接してから、私もONE LOVEがテーマとしている「捨てられるイヌ」という問題を真剣に考えるようになりました。それまでも、もちろんイヌは大好きだったし、いつも一緒にいたいと思ってはいたんですけど。ただ、ONE LOVEが問題にしているようなイヌたちの現状、たとえば毎年約10万頭ものイヌがガス室で処分されている、といったことからは目を背けていたかもしれません。目を背けるというか、そういった現実を知らないでいられたらな、と思ってきました。でも、もう目を背けたりなんかしません。どんなに悲しくなってもいい、どんなに涙を流してもいい、私は現実を直視します。現実の問題と向き合ったからといって、私に何ができるか、それはわかりません。何かできたとしても、きっと小さなことでしょう。しかし、現実を直視しないかぎり、問題は少しも解決しない。そのことをリカから学んだ気がするんです。

O.B. すごくよくわかります。きっと、大きな問題だからこそ、目を背けたくなるんだと思います。

ひなの さっきも言ったように、私は18歳でひとり暮らしを始めてリカを飼い、現在にいたりますが、いまでもONE LOVEがテーマにしている問題に対して「これが答えだ」みたいなことは言えません。だけど、自分の飼っているイヌを平気で捨てるような人に訊いてみたい。その人の目を正面から見据えて「ねえ、どうして?」と。

ペットショップの前を通りかけたとき、視線を感じた。


O.B. パヒカは元気ですね、すごく(笑)。

ひなの ほんとに(笑)。パヒカに会ったのは、リカを飼い始めて4カ月ぐらい経った頃。家の近所を散歩していて、ペットショップの前を通りかかったとき、なんか視線を感じたんです。「あれ、誰かが私を見ている」と。それでペットショップのなかを見ると、パヒカがいたんです。なんか、ほんとに“パヒ”って感じで(笑)。だから、名前は出会った瞬間に決まりました。当時、まだ飼い始めたばかりのリカがヤンチャだったから、もう1頭飼えるかどうかは、けっこう悩みましたけど。考えてみると、リカとの出会いも運命的でした。やはりペットショップで見つけたんですけど、抱いてみると「抱き心地」が違う。もう、即決って感じで。

O.B. しかし、ひなのさんがイヌを飼い始めた18歳という年頃は、まさに“遊び盛り”。仕事もあるし、やはり何かを犠牲にしてきた?

ひなの はい(笑)。男のコとデートしていても、リカとパヒカのことが気になって。ひとり暮らしだから門限なんてないのに、やたらと時計を気にする。しかも、リカは女の子なので、いつもカレ氏を奪われてた(笑)。でもね、たしかに責任をもってイヌを飼うのは大変なことだけど、そういう状況のなかで、たとえば「5年振りの温泉旅行!」なんていうときの開放感といったら本当に最高。いま、ときどき思うんですよね。もしかしたら私、イヌが好きなんじゃないかもって。そう、イヌが好きなんじゃなくって、リカとパヒカが好きなんだって。いまの夢は、パヒカを“カリスマ・チワワ”にすること。パヒカは男の子で、もう9歳。そろそろ「会長」と呼ばれてもいい頃だと思いますので(笑)。

吉川ひなの(よしかわひなの)
1979年、東京都出身。93年、13歳でデビューすると、抜群の9等身スタイルで一気にスターダムを駆け上る。以降、タレント、モデルとして活躍。97年には『瀬戸内海ムーンライト・セレナーデ』で映画デビュー。この年の日本アカデミー賞新人賞を獲得する。現在は雑誌『PNKY』(集英社)などに連載も持ち、マルチな才能を発揮している。

『公式サイト』
http://www.lespros.co.jp/artists/hinano_yoshikawa/

写真/河合昌英  衣装協力/GRACE CONTINENTAL  取材協力/リエッタ・ネロ