ONE LOVEへのメッセージ


ONE LOVEプロジェクトに力強いサポーターが加わってくれた。女子プロゴルファー・古閑美保。人気と実力を兼ね備えた女性アスリートがONE LOVEプロジェクトに賛同し、イヌたちのために「ONEパット・ドネーション」という形で愛犬家。「イヌが好きだから……」。アスリートらしく簡潔に、プロジェクトに賛同してくれた理由をそう語る。しかし、言葉には表れない熱き想いが、彼女の胸には秘められていた。
『ONE LOVE』はみんなが持つべき「愛犬家精神」や「愛情」。
1つの愛情が、1つのマナーを生み、1つの共存を生む。
これが『ONE LOVE』の想いです。年間、約12万頭ものイヌが保健所で殺処分されている現代日本。そこで「ONE LOVE」では、プロジェクト第1弾として、「イヌ・ステ・ゼロ」運動をスタートしています。そしてこれからも、単なるペットブームに乗るのではなく、成熟した「イヌとの暮らし」を実現するための情報発信とDonation(寄付活動)を行っていきます。

ONE BRAND(以下、O.B.) まずはONE LOVEプロジェクトに賛同していただき、ありがとうございます。そしてクリスタルガイザー レディス ゴルフトーナメント(5/2~4)での今季初優勝、おめでとうございます。
古閑 ありがとうございます。今シーズンは自分でもビックリするほど、パットもショットも調子がいいんです。
O.B. 古閑プロの「ONEパット・ドネーション」は、1パットで上がったホールの数で計算されます。そのためには、パットだけでなく、ショットの正確さも大事。
古閑 でも、同じロングホールのバーディでも「2オン・2パット」より「3オン・1パット」のほうがドネーションのためにはいいといっても、狙うところでは2オンを狙っていきますよ(笑)。プロですから。
O.B. もちろんです。ドネーションというのは本来、それぞれの方の「余裕」から生まれる行為だと思います。また、それがONE LOVEプロジェクトの理念でもある。「いま、自分にできることを、する」。古閑プロにもまず、なによりもゴルフのトーナメントで活躍してほしいと願っています。でも……。ロングホールで2オンしたら、2パットのバーディといわず、1パットのイーグルを狙ってくださいよ(笑)。
古閑 あははっ。
O.B. 古閑さんの愛するイヌたちのために。
古閑 はい。わかりました。

O.B. さて。今回、古閑プロはONE LOVEプロジェクトに賛同してくださった理由を「イヌ
が好きだから」と簡潔に語っていますが、イヌとのつきあい方を具体的に教えてください。
古閑 やはり人間と違って「言葉がいらない」というのが、いちばん大きいですね。言葉のいらない関係だからこそ、私が落ち込んだり傷ついたりしたとき、イヌと一緒にいると癒される感じがします。
O.B. 言葉を交わさなくても、イヌとはお互いにわかり合える関係。
古閑 ええ。いま、熊本の実家にはキンパチ(パグ)、ダイキチ(土佐犬)、プー(ラブラドール)という3頭のオスがいますが、以前にはペコという茶色のパグがいました。老衰で亡くなってしまったんですが、それが、たまたま私が実家に帰ったときだったんですよ。いま、特にシーズン中は全国のトーナメントを転戦しますから、実家に帰るのは本当にまれなんですけど。まるで私が帰ってくるのを待っていたように、息を引き取った……。そのとき、たとえ言葉を交わさなくてもイヌはわかっているんだなぁと思いました。このペコは、14年間もうちにいたし、3歳から野球をやっていた私がゴルフに転向したときも、ずっとそばにいて見守ってくれていた。本当に家族の一員でした。
O.B. ペットロスは大丈夫でしたか?
古閑 私よりも母のほうがつらそうですね。母はいまでも完全には立ち直っていないかもしれません。それもあって、ペコが亡くなったあと、同じパグでも毛色の違うキンパチ
を飼い始めたんです。同じ色だと、どうしてもペコのことを思い出してしまうと思って。もちろん、私もペコが亡くなったときには泣いたし、いまでも思い出すときがあります。……ちょっと、すみません。ペコのことを話していたら涙が出てきちゃった。
O.B. ごめんなさい。思い出させてしまいましたね。
古閑 いえ。でもね、つらいからこそ思ったんです。「泣いてばかりいてはダメだ」と。ペコが亡くなったあと、私たち家族がいつまでも悲しんでいては、ペコも天国に行くことができないよと母にも言いました。ペコのことを忘れるということではなく、涙を拭いていこう、と。
O.B. ONE LOVEプロジェクトも「日本で毎年、約12万頭以上ものイヌが殺処分されている」という現状に対し、この悲しい事実をただ悲しむだけでなく、何か、私たちにできることをやろう、というのが出発点です。
古閑 そうですね。いま言われた“悲しい現実”を知ったときは、本当にビックリしました。飼っていたイヌを捨てるというのは、もちろん、それぞれの飼い主に抜き差しならない事情があってのことだと思いますが、私には理解できない。私は捨てません、絶対に。でも、そうやって怒ったり悲しんだりしているだけでなく、何かアクションを起こそうと思って。私は、あまりものごとに捕らわれないというか、ひとつのことをクヨクヨ考える性格ではなく、「頭に浮かんだことを考える」という感じなんですけど(笑)。ONE LOVEプロジェクトの話を聞いたときは『よし、私にできることなら始めよう』と思いました。
O.B. 古閑さんもいま、ご実家では3頭のイヌを飼われていますが、プロゴルファーという職業を考えると、ご自身ではイヌを飼いづらい状況ですよね。
古閑 はい。飼い始めたとしても、自分も大変だし、イヌも可哀想だと思います。シーズン中、家の自分のベッドで眠るのは月に10日ほどしかありませんから。きっと、イヌを捨ててしまう人も、そういった事情があったんでしょうね。でも、私だったら、「飼えない」となったら誰か知人に預けるとかしますよ。捨てるという選択肢は考えられない。だから、イヌを捨てる人には、もう少し生命の尊さというものを考えてほしい。そうすれば捨てられるイヌは減ると思います。
O.B. さきほど、亡くなったペコの話を伺っていて思ったんですが、命というのは、もともと形のないものですよね。だからこそ、生命の大切さというのは、いま生きている生物の命だけでなく、過去に生きていた命も、これから生まれてくる命も、すべて大切なもの。いま生きている命だけが大切だと考えてしまうと、どうしてもエゴイスティックになってしまう。
古閑 そう思います。「ONEパット・ドネーション」をしても、死んだイヌの命は帰ってこない。でも、そうすることでいつかは捨てられるイヌをゼロにすることができるかもしれない。そう思って頑張ります。
写真/河合昌英
