ONE LOVEへのメッセージ


宝塚歌劇団退団後、舞台、ドラマを中心に活動し、現在は母・柏木由紀子さん、姉・大島花子さんと親子ユニット『ママエセフィーユ』として、父・坂本九さんが残した曲を歌い継ぐコンサート活動も行う舞坂ゆき子さんは、2010年、小さくても尊い命について歌った『ボクものがたり』をリリースしました。父の死後、母が飼ってくれた愛犬が悲しみを癒してくれたこと、犬と共に生活をすることで動物が人に与える力の素晴らしさを実感したこと、ドッグライフコンシェルジュとして活動するようになる原点についてもうかがいました。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
日本では年間に44,783頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成23年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。
ONE BRAND(以下、O.B.) 舞坂さんは現在、ドッグライフコンシェルジュとしても活動をしておられますが、どういった活動になるんですか?
舞坂 飼い主さんが愛犬と一緒に楽しむことを提供できればという想いで始めました。当初は自宅に専門家を招いてセミナーを開いたり、みんなでドッグヨガをやったりしていました。獣医師さんや、しつけの先生から色々な知識を直接聞くことで、私も一緒に勉強しながら深めていければいいなと思って。でも参加してくださる方は、私よりも犬についてよくご存知で、逆に教わることが多かったのも事実ですね。
O.B. ペットグッズショップで働かれた経験も今のお仕事に繋がっているのだと思いますが、最近は犬用の洋服をプロデュースもしておられますね。
舞坂 実は「犬に洋服を着せるなんて!?」派だったのですが、愛犬のゆうきがアレルギーになって、どうしても痒くて掻き毟っちゃうようになったので、禿げ防止のために洋服を着せるようにしたんです。最初は介護用・病気の子用の洋服を作っていきたいという気持ちで始めましたし、今でもそれが最終目標でもあるんですが、どうせなら可愛いもの、生地がしっかりしたものを着せたいと思うようになりました。この子(つむぎちゃん)にもお揃いで着せるようになっていきましたね。服を着せることによって、より家族なんだと感じるようになりましたし、一緒に出かける事がもっと楽しくなりました。あとはマナーの面でも役立ちますから、犬に服を着せることって良い事が沢山あるんだなと思うようになりました。そのうち元々デザインなどが好きだったので、自分で学んで作るようになって「chu♥che (クーチェ)」を立ち上げました。
O.B. 飼い主さんとして、ゆうき君、つむぎちゃんとの生活で大事にしていることはありますか?
舞坂 少しでも一緒にいる時間を作りたいと思っています。今は母と一緒に住んでいるので、相談してなるべくどちらかが家にいて犬たちと一緒にいるようにしています。
O.B. 以前、このインタビューでお母様(柏木由紀子さん)にもお話をうかがったのですが、ご一家が犬と暮らすようになったきっかけは・・・。
舞坂 父が亡くなったことでした。直後に母がマルチーズをいただいてきて、私の友達代わりになってくれたんです。それからずっと犬との生活が続いています。小学校の卒業文集に、「大きくなったらムツゴロウになりたい」って書いていたんですよ。その頃から動物に携わる仕事がしたいという気持ちがあったんでしょうね。
O.B. これまで様々なイベント会場などで歌ってこられた「ボクものがたり」がCDになって、より多くの人に届くようになりましたが、そもそもこの歌を作られた想いをお聞かせください。
舞坂 色々な情報に接する度に、「私は何もできない」と、ただただ可哀そうと思うばかりでした。そんな中でONE LOVEを始め、色々な方や団体が様々な活動をされているのを見て、「私には何ができるかな?」と考えた時に、音楽で現状やメッセージを伝えられたらと思ったんです。それで作詞、作曲してくれた友人(And yu)に、色んな想いや現状をワーッと書き込んで渡したんです。
O.B. 舞坂さんがこの歌で伝えたかったのは、犬はこんな気持ちでいるよということでしょうか?
舞坂 そうですね、1人の飼い主として犬たちは、こういう思いなんじゃないかなと。この歌については、賛否両論あるんですけれども、現実に起こっていることを事実として伝えたかったですし、この歌を聴いて愛犬をもっと大切にしようという気持ちになっていただけたら良いなという気持ちが強くあります。実際に頂いたお手紙にも「こういった現実があることを知らなかったので、すごくびっくりしました。何か私でも出来ることをやりたい、明日にでもシェルターに行ってみたいです」とか、既にご存じだけども「自分の愛犬をもっともっと大事にしなきゃいけないと思いました」など感想を頂いています。私でも少しは力になれているのかな、と思うと嬉しいですね。
O.B. 舞坂さんとこうやってお話していると、おっとりした印象を受けるのですが、歌っている時はとてもパワフルで、普段の舞坂さんとは違う印象を受けます。
舞坂 普段しか知らない人からはよく言われます、本当に歌えるの?、大丈夫?と。特に切り替えようという意識はしていないのですが、もしかしたら変わる瞬間があるのかもしれないですね。特に「ボクものがたり」に関しては、周囲からも伝わり方が違うとは言われましたね。自分が本当に伝えたい気持ちを、歌を通して伝えているという気持ちがあるからかもしれません。
O.B. 今後、舞坂さんが取り組みたいこと、例えば「ボクものがたり」の続編なんて予定はあるのでしょうか?
舞坂 そうですね、続編で新しい飼い主さんと出会ってハッピーになったよ!というような歌を犬目線で作ってみたいのですが、今は日本の殺処分問題を知らない人たちにこの歌を伝えなきゃと思っています。でもカップリングの『キミとボクのワルツ』は、犬と一緒にワルツを踊るみたいな、ハッピーな歌なんです。辛い現実と楽しいこと、これからも両方の面で楽曲を企画して発信していきたいです。
O.B. では舞坂さんから皆さんにメッセージをお願いします。
舞坂 私も殺処分ゼロを目指して自分にできることをもっと考えて行動していこうと思っています。今すぐに行動に起こすことができなくても、考えることが1つのステップになると思いますので、まずは是非曲を聴いていただきたいです。