ONE LOVEへのメッセージ


東日本大震災をきっかけに、「ALOALO」と「otty」という2つの人気アパレルブランドが動物たちの支援のために行動を起こしました。それに留まらず、被災地へ何度も足を運び、復興支援に向けて活動しているお二人から、被災地の現状や私たちにできることをうかがいました。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
人と犬が本当の意味で共存できる社会を実現するには、保健所で殺処分されている6万頭以上(平成21年度 環境省発表)の犬たちの命を救うために、『ONE LOVE』プロジェクトでは、できることからはじめようと2008年から寄付・啓発・支援活動を行っています。これからもONE LOVE賛同者、協賛企業、サポーター、リーダーなどの仲間たちと共に、ドネーション(寄付・貢献)に繋がる様々な取り組みを積極的に行っていきます。
ONE BRAND(以下、O.B.) お二人は、それぞれ犬のアパレルブランドを経営しつつ、今回コラボレーションを組んで、東日本大震災で被災した動物たちを支援するための活動に取り組んでいらっしゃると聞きました。具体的にはどんな活動をされているのですか?
大原 私が代表を務める犬服ブランド「otty」と村松さんが代表を務める犬服ブランド「ALOALO」、それと様々な社会貢献活動に力を入れているL.A.(ロサンジェルス)のTシャツブランド「Multee purpose」のトリプルコラボで生まれた、犬服と人間用Tシャツ・タンクトップを販売。その売り上げの一部を、ペット支援物資運搬チーム「Do One Good」に寄付させて頂いています。
O.B. コラボレーションのきっかけは何だったのですか?
村松 震災後、あるチャリティイベントで僕と大原さんが出会い、「被災した犬たちのために何かしたいね」と意気投合したのがきっかけです。犬服のアパレル業界は横のつながりがほとんどないので、僕にとっても大原さんにとってもコラボレーションは初めてでしたが、被災地の犬たちの現状を考えると、迷いも吹っ飛び、すぐに行動に移すことができました。
チャリティ用の商品として、Tシャツを選んだのは、ハワイのTシャツブランドが震災直後に一致団結してチャリティ用Tシャツを作り、販売している様子を見て、すごく共感していたからです。今回僕たちが作ったチャリティ犬服やTシャツには、被災した犬たちへのメッセージ「LOVE ain't HURT」をプリントしました。直訳では「愛は傷つけない」という意味ですが、「愛の力で犬たちを癒したい」という願いを込めたつもりです。
大原 実際私も被災地で保護された犬と接した経験があるのですが、愛情に飢えている犬がとても多いんですよ。ケージに入っていても、私が近付くとなんとかかまってもらおうとして必死で「ク〜ンクン」って甘えた声を出したり、差しだした手をペロペロ舐め続けたり。考えてみれば、この犬たちは家族の一員として愛情をたっぷり注がれていたのに、ある日突然、飼い主を失ったり離れ離れになってしまったりしているのですから、愛情に飢えてしまっても当然ですよね。もちろん、フードを送るのも大切な支援だけど、他のアプローチで支援していく必要もあると思います。
O.B. 具体的にはどんなアプロ—チでの支援が考えられますか?
村松 何度か被災地を訪れているうちに気付いたのですが、人も犬も抱えている事情はそれぞれ異なるので、「被災者」とか「被災犬」という言葉で十把一絡げにはできないんです。例えば同じ被災犬でも、福島の原子力発電所近くに置き去りになっている犬と、石巻など津波被害が大きいエリアで飼い主と死別した犬とでは、置かれている状況も支援の緊急度も異なります。前者はすぐにでもそのエリアから救助・保護することが必要だし、後者にはなるべく早く新しい飼い主を見つけてあげる事が必要。それに、ペットを亡くしたり、ペットと離れ離れの生活を余儀なくされている飼い主さんに対するケアやアプローチもそろそろ考えなくてはいけないと思いますね。ただ漠然とモノを寄付する段階は終わって、もう一歩踏み込んだ支援をしなくてはいけない時期が来ています。
大原 私たちが活動の収益を大規模な慈善団体ではなく、比較的小さな規模の団体に寄付している理由がそこにあります。自分たちの寄付が、どこにどんな形で生かされるのかを、きちんと確認できるから。しかも組織の規模が小さければ小さいほど、意思決定も早いので、迅速に寄付を届ける点も魅力だと思います。
O.B. 被災地の犬たちを助けるには、今、何が最も必要なのでしょうか?
村松 やはりマンパワーだと思います。震災直後と違い、今は被災地にも支援物資がある程度行きわたっていますが、人出は全く足りていません。ゴールデンウィーク頃は被災地入りしているボランティアの数も多かったのですが、最近はかなり減っているようです。
大原 犬の保護現場でも、人手が足りないという声をよく聞きます。1頭だけなら何でもない散歩やエサの手間も、数十頭分となると大変な手間と時間を要します。現地のスタッフはこういった日常のケアに追われて、保健所での手続きやHPでの里親探しなど事務作業がままならないことも多いそうです。たとえ数日だけでもいいので、手伝ってくれる人がいればずいぶん助かると言っていました。「ボランティアに行きたいけど、数日だけじゃ意味ないかな」って躊躇している人も多いと思うのですが、そんなことないんです。たとえ数日、いや1日だけでもきっと色々な人の役に立てると思いますよ。
村松 僕たちも今後は「モノを送る」だけではないアプローチで、臨機応変に支援を続けて行きたいと思っています。復興支援は数年単位の長丁場になると思いますので、じっくり腰を据えて取り組んでいきたいですね。
O.B. 被災地で保護された犬の中には、飼い主を失い、行き場を失った犬も多いですね。捨てられて保健所に持ち込まれ殺処分される犬も、ある意味で行き場を失った犬たちです。お二人は殺処分される犬が日本で年間6万頭以上もいるという現実についてどう思われますか?
大原 すごく悲しいし、残念です。殺処分が行われていることもおかしいと思うのですが、そもそも犬を気軽に繁殖したり売買できたりする社会の仕組みがおかしいと思います。流行の犬種だからといって無理な繁殖をするブリーダーなど、犬をお金儲けの材料としてしか見ていない業者が多い現状に憤りを感じます。まじめに犬のブリーディングに取り組んでいる方にも失礼ですよね。これ以上、不幸な犬を生まないためにも、犬の繁殖や売買に何らかのハードルを設けることが必要になってきていると思います。
村松 今回の震災ではペットだけでなくたくさんの家畜も犠牲になりました。災害が起きた時に、人間は動物に対していかに対応すべきかを、これまで真剣に考えて対策を講じていなかったツケが回ってきたのだと思います。今回の震災で得た教訓を、動物と人間との関係を改めて考え直すきっかけとして捉えてみることが大切だと思います。一度に大きな変化を起こすのは無理だとしても、一人一人の意識改革やアクションがいつか必ず大きな変化を起こす原動力になると信じています。僕たちも微力ではありますが、地道な活動を続けていこうと思っています。
大原 みなさんにもご賛同頂けましたら幸いです。
multeepurpose × ALOLAO × Otty
チャリティーコラボレーション Tシャツ&タンクトップ
http://www.otty.net/aloalo/


ALOALO
http://www.aloalo-hawaii.com/
Otty
http://www.otty.net/
