ONE LOVEへのメッセージ



小さなころからイヌとの生活を楽しんできたという白石美帆さん。現在生活をともにしているのは、繊細な甘えん坊のショコラ(オス4歳)と、遊び盛りのやんちゃなバニラ(オス1歳)だ。ふとしたきっかけで出会った2頭との生活は、何事にも代え難い大切なものだとか。それだけに、不幸な末路をたどるイヌたちの存在を、いつも忘れないでいたいという。「解決策は簡単には出ないけれど、知っておくことに意義がある」と白石さん。今回は、そんな彼女の“愛犬家としての素顔”をお届けする。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
日本では年間に44,783頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成23年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。

ONE BRAND(以下、O.B.) 2頭ともチワワですが、もともとチワワ好きなんですか?
白石 それが、まったくの偶然なんですよ。そもそもは「可愛いチワワが生まれたらしいから、見に行かない?」と誘われたのがきっかけ。飼うつもりはまったくなかったんですが、実際にショコラを見てしまったら、欲しくなってしまって。父が大の動物好きだったので、家にはいつもイヌがいたんです。出産も見ていますし、赤ちゃんから育てた経験もあります。だけど、ひとり暮らしで飼うことには、やはり不安がありましたね。
O.B. 特に何が不安だった?
白石 仕事柄、家を空けることが多いのが心配でした。出張でロケ、ということも多々ありましたし……。「どうやって育てよう」という大きなものから、「いない間にコードを囓っちゃうんじゃないか」とか、「ご飯は何をあげたらいいんだろう」とか、不安の種は尽きませんでした。でも生まれたお宅で預かってもらえたり、ブリーダーさんがいろいろ教えてくださったりしたので、まったく問題はなかったですね。チワワは軽いから移動もラクだし、とても飼いやすいです。
O.B. 実際に飼って、特に苦労したことは?
白石 ショコラに関しては、あまり記憶にないですね。すごく優しくて穏やかな性格だし、身体も丈夫なので……。でもバニラは、身体が小さいのに気性が荒いんです。散歩のときなど、ワンワン吠えながら大型犬に勝負を挑んでいくので、止めるのが大変! 無謀だっていうのに(笑)。
O.B. バニラを飼い始めたきっかけは?
白石 これもまた偶然で、「生まれたから見においで」と誘われて行ったんです。そうしたらまたしても、このコと目があってしまった(笑)。留守の時など、「ショコラひとりじゃ可哀想かな」と思っていましたし、「今度は白いコがいいな」と漠然と思っていたこともあって、即決してしまいました。
O.B. バニラが家にやってきて、ショコラは嫉妬しませんでしたか?
白石 それが、自然と“お兄ちゃん”になってくれたんですよ。バニラがオシッコするときにも、周りをくるくる回って「そう、そこでするんだよ」って教えてあげていました。いまもバニラの目ヤニを取ってあげたり遊んであげたりと、とっても面倒見がいいんです。
O.B. お忙しいなか、散歩はどうしていますか?
白石 2頭とも大好きなので、暇をみつけては連れて行くようにしています。早朝や夜が多いんですが、散歩の用意を始めると、大変な騒ぎになりますね。チワワなのでどうしても散歩が必要というわけではないんですが、やはり彼らのストレス発散にもなるし、私もお散歩することで運動不足解消にもつながるので、皆で楽しく歩いています。
O.B. いまは2頭とも、すごくおとなしいですね。白石さんの膝の上で、すっかり昼寝モードになっているみたいです。
白石 大勢の人は苦手なはずなんですが、妙に落ち着いてしまいましたね。でも家でも、いつもこんな感じなんです。バニラが私の膝の上に乗って、膝の横にショコラがちょこんと座って……。とにかく、ピトッとくっついています。部屋に革張りのソファを置いているんですが、冬になると、その上にムートンを敷いてるんですね。そこに3人でくっつきながら昼寝なんかしてると、もうたまらなく幸せ。夏場の暑いときは、「近づかないで!」という感じなんですが(笑)。
O.B. ワンちゃんと暮らす醍醐味ですね。

白石 本当に。いつまでもこうしていたいです。でもときどき、“最期のこと”も頭に浮かんでしまうんです。「ショコラが先にいっちゃうんだろうな」とか……。考えるだけで悲しいんですが。もともと実家で、何頭ものワンちゃんとお別れを経験しているんです。でも亡くなるとすぐ、父が新しいコを連れてきちゃって。「よくそんな気になれるわね!」と信じられなかったんですが、いま振り返ると、父がペットロスにならないようにしていたんですかね……。
O.B. 素敵なお父様ですね。
白石 実家ではいまもMIX犬を2頭飼ってるんですが、1頭は公園のフェンスに鎖でつながれていたところを、父が救出したワンちゃんなんです。当時は病気も患っていて、本当に可哀想だったって。そのせいか今は、もう1頭が気の毒になるくらい、父が溺愛しています。
O.B. 15年後もイヌを飼える環境にあるか、想像するのが大切なんですね。取材・構成/萩原はるな 写真/河合昌英