ONE LOVEへのメッセージ


「世界ふしぎ発見!」(TBS系)のミステリーハンターはじめ、アナウンサー、タレントとしてマルチな活動をされている末吉里花さん。さらにフェアトレードの活動に強い関心をお持ちで、精力的に活動中です。そんな末吉さんの愛犬はミニチュア・シャナウザーのうめちゃん。フェアトレードの活動と、犬の命を救う活動はどこか通じるものがある……ヒマワリのような笑顔で微笑む末吉さんから「思いやり」の心の大切さを教えていただきました。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
日本では年間に53,268頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成22年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。
ONE BRAND(以下、O.B.) うめちゃんはずいぶん落ち着いたシュナウザーですね。いま何歳ですか?
末吉 2歳です。うちは代々シュナウザーを飼っていて、うめで3頭目。1代目は私が中学生の頃ニューヨークで飼っていた「フローラ」、2代目はいま実家にいる「はな」です。「はな」は12歳のおばあちゃんです。
O.B. 根っからシュナウザーのファンシャー(愛好家)なんですね。
末吉 そうですね、でもすぐ近所だった母の実家にはエアデール・テリアがいて、その前はドーベルマンがいました。(物心がついた頃には)いつでも犬がいたという記憶があります。
O.B. ご家族も代々、犬が好きなんですね。末吉さんはお仕事で海外に行かれることも多いと思いますが、そのときうめちゃんはどうしているのですか?
末吉 実家や友人の家に預かってもらいます。また先方に聞いてみて大丈夫なら、打ち合わせに一緒に連れて行くこともあります。
O.B. うめちゃんはいまこの場所でも、新しい環境に動じずおとなしくて、コンパニオン(家庭犬)としてベストな感じですが、何か苦労などはあるんですか?
末吉 そうですねぇ、コード噛んだりなど悪戯は子犬のときから全然しなかったですし、吠えないですし……鳴いている声はほとんど聞いたことがないですね。そういわれると、苦労はしていないかな。あ、でも潔癖性というか、トイレシーツで排泄した後にシーツをたたむようになって(笑)、しかもいまでは家の中のトイレではしたがらないのでそれが困るといえば困ってます。それとよく言われますがシュナウザーは食いしん坊。うめも食べ物への執着がすごい。私でない誰かがどうやら食べ物をあげているようで(苦笑)、キッチンにいるとすぐ飛んできます。どんどん太ってきて……これはうめのせいではなくて、飼い主としての悩みですね。
O.B. それではフェアトレードに関する活動について伺います。「People Tree」を知ったきっかけは?
末吉 3年ほど前に雑誌『ヴォーグ』を読んでいるときに可愛いワンピースを見つけて……それが「People Tree」の商品だったんです。それまでフェアトレードの商品というと「デザイン 性が高くない」というかおしゃれではない印象があったのですが、イメージが一変しました。それで関心を持ち、「グローバル・ヴィレッジ」の代表であり、「People Tree」の社長である日本に住んでいるイギリス人のサフィア・ミニー女史にぜひ会ってみたくなりました。たまたま私のお父さんが知り合いだったので会うことができ、話をお聞きし、「私もぜひお手伝いできることがあったらしたい!」と申し出たんです。メディアに出ている私の立場を活かしながら、フェアトレードの良さをお伝えできればと思いました。
O.B. 今日着てらっしゃる洋服も「People Tree」のものなんですか? おしゃれですね。たしかに10年以上前のフェアトレードの商品に比べて、デザインも縫製もしっかりしていて、イメージが違います。
末吉 はい、このワンピースもネックレスも「People Tree」のものです。デザインは、その国のニーズに合わせて日本人やイギリス人がしているのですが、商品を作っている生産者団体は、世界70ヶ国の約350団体に及びます。私もぜひ生産者に直接会ってみたいと思いまして、3年越しの願いが叶い、今年の春にサフィアさんと一緒にバングラデシュの「タナパラ・スワローズ」という団体のある村を訪れることができました。バングラデシュの女性は普段サリーを着ているので、洋服の概念が私たちと違います。そこで縫製や織りなどの技術を細かく根気よく、日本の消費者の目に適うように技術を教育していきます。そうすることにより彼女たちの織物や刺繍などの伝統文化も継承され、経済的な自立もでき、地域が持続可能の生活になっていくことができます。また女性が自信をつけて、自分で稼げるようになると、子どもたちへの教育費にそのお金をまわすようになり、結果、教育を受けた子どもたちが大人になったときに働く場をつくっていくことにもなります。
O.B. よい循環が生まれてくるのですね。貧困や教育の乏しさが戦争や環境破壊を引き起こす原因になることも多いので、フェアトレードが現地の人に与える希望と未来は大きいですね。
末吉 はい。強い者が弱い者をいじめるのではなく、みんなが対等な立場で共存できる仕組みをつくっていくことが大事です。でもすべての商品をフェアトレードで、とは私も思っていませんし、商品の生産量的にもそれは無理な話です。でも同じような商品があったら、フェアトレードの商品を選ぶなど、ほんの少しの意識を持っていただけたらなと思います。10枚買う洋服のうち、1枚はフェアトレードのものを選ぶとか。その方が続くと思います。
O.B. 「強い者が弱い者をいじめる」というのは、殺処分の犬たちにも通じる部分があるような気がしますが、いかがでしょう?
末吉 私には犬を放棄しちゃう人の気持ちがわからないのですが……物質的な豊かさに恵まれているいまの日本に暮らしていると、命の尊さや重みを見失いがちなのかもしれません。発展途上国と言われる国では、子だくさんで、家族同士のつながりがとても強い。お姉さんが小さな妹の面倒を見るのは普通で、牛やアヒルやニワトリなど動物ともうまく共存していて、それぞれの立場を尊重しています。そういうのはいまの日本ではあまり感じられないですね。またとにかく印象的なのは、海外では子どもの笑顔がキラキラ、イキイキしています。日本ではあまり見ることのできない質の笑顔だなぁと感じますね。物質的な豊かさってなんだろう?と思ってしまいます。
O.B. 途上国は、物質的に貧しくても、あったかい暮らしなんですね。
末吉 まさにそうなんです。でも犬がいると、先進国に暮らしていても心が豊かになるというか、犬といることでそうした笑顔が見られる気がします。また犬と暮らしている人は、周りの人への思いやりや配慮も必要ですから、犬と暮らすことによってそういう「思いやりの気持ち」も育まれていくのではないでしょうか。
O.B. 犬から「思いやりの気持ち」を私たちは学ばせてもらっているんですね。
末吉 ええ。犬といると、たとえ物質的に豊かじゃなくても、思いやる気持ちが自然に生まれてくると思います。でも一方で殺処分の問題が……命って、体のサイズとか種が違っても、命の重みは万人に等しいもの。そういうことに誰かが気づかせてあげるべきだと思いますから、ONE BRANDさんは社会に気づきを与える素晴らしい活動をされていると思います。
O.B. ありがとうございます。日本にいたら見えない誰かを助けているフェアトレードのように、どこかでつながって助け合う……殺処分の問題も同じかもしれません。
末吉 「命を大切にする」という意識は共通ですね。ましてや犬は言葉が喋れません。その中で相手の気持ちを読んでコミュニケーションをしていく……フェアトレードも犬の問題も、思いやる気持ちが大切、というのが同じ。一見違う分野に見えますけど、うまく融合して協力できるといいですね。
O.B. ええ、ぜひよろしくお願いします。では最後にうめちゃんの話に戻しまして、今後はうめちゃんとどんな暮らしを?
末吉 うめはこう見えて、人より犬が好きなので、目標としては「お友達を増やそう!」。おっとりすぎる気もするので、もうちょっとしっかりした方がした方がいいんじゃないのって(笑)。それで多頭飼育もいいかなと思っていて、2頭目は保護犬を迎えてもいいとも思っています。うめとの相性もあると思いますが、考えてみたいと思います。
