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ONE LOVE's mesasge  瓜生真砂巳

ONE LOVEへのメッセージ

瓜生真砂巳

ONE LOVE PROJECT

ペットショップチェーンJOKERの創業メンバーであり、国内でも指折りのプロハンドラーとして活躍しておられる瓜生真砂巳さんはドッグショーに関わるようになって30年というペット業界の大ベテランです。長年多くの犬と接し、様々な形で犬との楽しい暮らしを提案してきた瓜生さんが「出来ることから始めたい」と新たなDonation(寄付)をONE LOVEとはじめて下さいました。

人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE

日本では年間に44,783頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成23年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。


ONE BRAND(以下、O.B.)  まずはあまり聞き馴染みのない「ハンドラー」という仕事について教えてください。

瓜生 ハンドラーという仕事は、簡単に言うとドッグショーで審査員にその犬の良さをアピールすることが仕事です。つまり、人に置き換えるとファッションショーのモデルを美しく作っていくのと同じですね。身体を鍛えたり、歩き方や表情をトレーニングしたり、またメイクやヘアメイクを施し、モデルをもっと磨いていきますよね。ショードッグにそれらを行なうのがハンドラーです。犬は1人で歩いてはくれないので、当日はハンドラーが犬を連れて歩くことになりますが。

O.B. ショー当日を迎えるまでに準備することもあるんですか?

瓜生 そうですね、その犬のベストコンディションをショー当日に持ってくることが非常に大切になってきます。犬種によって異なりますが、僕が特に力を入れているミニチュアシュナウザーやノーフォークテリアなどはショーの3ヶ月くらい前から被毛の管理を行い、理想的な状態に作り上げていきます。他にもその犬種らしさ・あるべき姿を保つために被毛以外にもマナー・しつけを施し、筋肉を作っていくこともハンドラーにとって重要な仕事になってきます。

O.B. 犬を綺麗に歩かせるだけじゃなくて、奥の深いお仕事なんですね。

瓜生 どうしてそこまでするのかというと、その犬種がその形で生まれてきた意義や犬種の生存理由、生存目的をより明確にすることが目的なんです。犬がそもそも持っている「その犬らしさ」、純血種としての理想を長く保っていくために各国のケンネルクラブがスタンダード、理想形に近づけようと力を注いでいるんです。それを競う場がドッグショーなんです。

O.B. 非常におおきな大会で瓜生さんはチャンピオン犬を出されたそうですが?

瓜生 2007年のクリスマス(12月23日)にチャンピオンしか出られないショー、champion of championsという大会が日本で初めて行なわれて718頭・92犬種のチャンピオン犬が参加したんです。最初に犬種ごとのベストオブブリード、1位を決めました。それから異なる犬種同士が1対1で審査を受けて最終的に勝ち残ったのがTACKYだったんです。

O.B. 違う犬種同士を比べるというのは難しそうですね?

瓜生 通常、純血種ごとに本来あるべき姿、理想像に近いかを比較しますので分かりやすいのですが、種類が違う同士というのはいかにその犬が世界レベルか、この大会の審査員は世界各国から来ていますから、審査員がドッグショーでそれまでに見た犬と比較して、どのくらい世界レベルに近いか、もしくは世界レベルを上回っているかで決めるんです。TACKYとこの賞を取れたのは嬉しかったですね。

O.B. 瓜生さんが犬の仕事を始められたのは、どういうきっかけだったのでしょうか?

瓜生 親が東京愛犬訓練所をやっていた関係で、僕は子どもの頃から犬に囲まれていました。犬が好きで犬の仕事をしたくてショーの世界に飛び込んで30年になります。JOKERは最初、錦糸町に美容をメインにする店を開いたんです。19歳の時でした。


O.B. JOKERという名前にはどういう意味があるのですか?

瓜生 JOKERというのは「切り札」という意味なんですよ、悪い意味だとババですが(笑)。切り札は一番強いですからね、どのショップよりも飼い主の立場で考える、何かあった時の切り札のような店になりたいという想いで僕が付けたんです。JOKERではより多くの犬が幸せな生活を楽しく送って欲しいと色々とアイディアを出しています。ドッグショーのハンドラーとして接する犬は一部で、大半はペットとして飼われている犬ですから。

O.B. 飼い主さんの立場で考えるというのは、具体的にはどういう点でしょうか?

瓜生 例えば、肥満やリハビリで困っている犬たちのために犬のプールと温泉、『綱吉の湯』を5年前につくりました。ヘルニアの手術をしたり、交通事故にあったりして半身不随なんて犬たちが結構多いんですよ。そういう犬たちがリハビリして歩けるようになって貰いたいなと。日本でインストラクターが付いて犬たちをリハビリさせるというのは、うちが日本で初めてだったんじゃないかな。10年前にオープンした二子玉川のお店では、これからのペットショップでは子犬を小さな部屋に入れて販売するのは良くないと思い、家にいるかのようにストレスのかからない環境を作りました。パピーラン形式の広い部屋に子犬を何頭も入れて販売するということを始めました。

O.B. あの販売方法は、今でも他に見ないですね。

瓜生うちの場合は遊ばせながらしつけを行ない、社会性を身につけさせながら販売しています。また、新しいオーナーさんに渡したら終わりということではなく、しつけを継続していただくために、飼い主さん対象にいかにしつけを行なえばよいかをお教えする教室に通っていただいて、どう犬に対して接するべきかを知っていただく機会を作っています。犬は可愛いから衝動買いしやすいと言われていますが、犬を飼うという事は家族が1人増えるということなんです。ですから飼い主の責任も大きなものです。それに金銭的にも時間的にも負担も出てきますからね。最期まで面倒が見られるような家庭環境かどうか話をさせて頂きますし、確認をして少しでもその家庭に向かない場合には向く犬種をお進めしたり、犬を飼うこと自体をもう一度家族で考え直して貰うと言う事もあります。そういった確認をしながら売っています。

O.B. この度、ONE LOVEプロジェクトに賛同いただいたお気持ちをお聞かせ下さい。

瓜生 前々から多くの犬が殺処分されているということは、ずっと気がかりでした・・・。本来は犬種毎のクラブがあって、その犬種が保健所に収容されたということであれば一時引取りとなって新しい飼い主を探す、欧米ではそうなっていますけれど、日本でもそういう形が良いかと思うんです。ただ日本では各動物愛護センター個々に登録していないと出来ないんですよ。縦割り行政の弊害だなと思いますけれど。きちんと登録してあれば、日本全国どこのセンターからも引き取れるというように変わっていけば良いですね。そうなると今の段階で何が出来るのかと考えた時に、各地でボランティアとして犬を引き受けて新しい飼い主を探しておられる団体の応援が出来るのであればとONE LOVEプロジェクトに賛同しました。僕は純血種を理想に近づけ、それを末永く保っていこうという仕事をしています。その反面、捨てられ殺処分されている命がある。同じ犬なのに・・・。不幸な犬たちのために何か少しでも貢献できればと思います。

瓜生さんがドッグショーでハンドリングしている犬がチャンピオンになれば、1頭につき1万円寄付するプロジェクトを始動します。