ONE LOVEへのメッセージ


米ナショナルチーム代表としてバレーボール界で活躍されたヨーコ ゼッターランドさん。現役引退後もスポーツキャスターとして活躍中のヨーコさんですが、愛犬への健康にもアスリートならではの気遣いがありました。ヨーコさんが考える「責任を持つ」ことの意味とは。愛犬の権兵衛くんとともにお話を伺いました。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
人と犬が本当の意味で共存できる社会を実現するには、保健所で殺処分されている6万頭以上(平成21年度 環境省発表)の犬たちの命を救うために、『ONE LOVE』プロジェクトでは、できることからはじめようと2008年から寄付・啓発・支援活動を行っています。これからもONE LOVE賛同者、協賛企業、サポーター、リーダーなどの仲間たちと共に、ドネーション(寄付・貢献)に繋がる様々な取り組みを積極的に行っていきます。
ONE BRAND(以下、O.B.) 今まで犬を飼われたことはあったんですか?
ヨーコ 昔は叔母たちが犬を飼っていたので一緒に住んでいたようなものですね。一番多かった時は全部で4頭いまして、今思うと捨て犬だったのかなと思うのですが、1頭は中型で雑種の茶色の犬と、あとの3頭はチンの親子でした。ただもちろん1頭ずつ亡くなっていって、その後はしばらく飼っていなかったです。
O.B. でもそれからも犬を飼いたいというお気持ちはおありだったんですね。
ヨーコ そうですね。ただそうこうしているうちに私も大きくなってバレーを始めたので、犬を飼える環境ではありませんでした。そして、現役を引退後、生活が一段落したときに、やっぱり犬がほしいと思うようになり、母に内緒であちこち探したんです。パグにしようっていうのは決めていました。
O.B. それは何か理由があったんですか?
ヨーコ うちはもともと鼻ペチャ系の犬が多かったのもあるのですが、映画の「子猫物語」に出てくる「プー助」っていう犬にすごく愛嬌があって、パグっておもしろいなぁって思ったのがきっかけですね。それで探していて、あるペットショップへ友人に連れて行ってもらったら、なんだかすごくふてぶてしそうな子がいたんです(笑)。飼いたいと思う人が犬と遊んだりできるコーナーがあったのでそこに入らせていただいたんですけど、すごくマイペースなんですよ。私も動物にそれほど詳しいわけではないんですけど、体を見たら子犬の割には随分がっちりしていたんですね。四肢がしっかりしているっていうのと、それまでのパグちゃんと比べるとがっちりしていたので丈夫なんじゃないかなぁと。毛並みもよさそうだし。マイペースなところも良いなぁって思って。それで決めたんです。
O.B. 当時は一人暮らしだったんですか?
ヨーコ はい。母が千葉の実家に住んでいるのですが、私が権兵衛を飼ったことを伝えると「誰が面倒みるの?」とかなり厳しく言われましたね。母も動物がすごく好きなんですけど、飼うとなったらそれなりの覚悟を持って飼うということと、どうしても人間よりも寿命が短いですからそれが辛いっていうことで結局ずっと飼わなかったんです。あと飼うと頻繁に外出できなくなりますしね。私も引退してからも地方での仕事が多いので、実家で面倒を見てもらっていました。連れてきて3ヶ月ちょっとのころとかは夜にクーンって鳴いちゃったりして。そうすると母が「お母ちゃんのおっぱいが恋しいだろうから」って夜起きて暖かいストーブの側であぐらをかくんです。そうするとその中にすっぽりおさまってよく寝ていましたね。あとトイレをちゃんとにおいを嗅いで上手く出来たときには、母はもう泣いてましたからね。「いいこだねぇ〜」って。小さいときは母に育ててもらったようなものです。
O.B. 普段お休みの日は一緒に出かけられたりするんですか?
ヨーコ うちの近くに橋の下を利用したドッグランがあるんですけど、丁度日よけにもなるのでよく行っていますね。あとはこういう犬種なのと、夏太りしてくるのがあって実はプールに通っています(笑)。ハイドロセラピーなのですが、今のうちに特に後ろ足を鍛えておくことで、老後もなるべく自分の足で歩ける生活を、その土台作りをしてあげるということで通っています。私の家系の犬はなぜか皆長寿で、18年とか19年生きたんですよ。みんな大病をすることなく最期は老衰で亡くなっていったので、出来ればそういう風に一生を過ごさせてあげられたらいいなって思います。私が留守にしてしまうときは24時間スタッフの方がいてくださるサービスを利用しています。プールとか24時間のペットケアのサービスってちょっと贅沢に聞こえるかもしれないですけど、結局責任をもって飼うということは、そういうところにもきちんとお金をかける、それだけの責任があると思います。もちろん気持ちあってのことなんですけどね。
O.B. ヨーコさんにとって、ごんちゃんはどんな存在ですか?
ヨーコ 本当に子供ですね。口が利けないだけに、どう思っているかなぁとか表情を読むのは人間と接するのと同じだと思うんですよね。
O.B. お母様の動物を飼うことに対するお考えはヨーコさんの考え方にも大きく影響していますか?
ヨーコ 母は責任を持って飼うということにすごく厳しい人なので、私がすぐに実家に預けたりしていたら「そんな状態なら飼いたい人にあげなさい!」って怒られことがあります。やっぱり飼い主は私で、都合があるのは仕方ないとしても、自分ができる最大限のことをしなきゃいけない。命の重さ、人間の責任の重さは、かわいがるだけじゃダメなんですよね。愛情を持って接することと、「責任を持つ」ということは同じ様であって別だと思います。
O.B. ヨーコさんのように真剣に犬と向かい合っている飼い主さんがいる一方、人間の都合で捨てられてしまう犬がいる現状というのは以前からご存知でしたか?
ヨーコ アメリカのナショナルチーム時代にホームスティをしていたのですが、そこの家族も処分されそうな犬を引き取って飼っていたので、知ってはいました。最近はよくテレビの特集などでも目にしますが、本当にひどいですよね。飼い主が保健所に連れていくなんて、見ていて情けなくなります。人間がどこまで自覚を持つか、売るときに審査みたいなものがあればいいと思いますね。結局色んな意味での利益だったり欲だったりに動物が犠牲になることがないようにしたいです。こういう現状をすぐに変えることは難しいと思いますが、情報が表に出ない限りは皆知ることもないし、携わることもない。そういったことを表面化させて知ってもらうというのはすごく大事ですよね。ひとりでも多くの方に、少しずつでも情報を伝えていければと思っています。
