SAVE PET PROJECT×ONE LOVE

New Family 〜新しい家族・新しい生活〜 ペットブームといわれて久しい日本では、毎年28万頭もの犬や猫が殺処分されるという悲しい現実があります。しかし、そんな犬たちを保健所などから保護し、新しい家族を探している動物保護団体の皆さんのお力で、新しい家族の下で新しい生活を始めることができた幸運な犬たちがいます。新しい生活を始めた犬たちの物語をご紹介します。 “殺処分減少”を目指す! SAVE PET PROJECT×ONE LOVE メリアル・ジャパンとゼノアックは、殺処分減少を目指す「セーブペットプロジェクト」をスタートしました。

今回のNew Family

プロフィール

○ 群馬県在住
○ 諸星 清美さん(ペットケアアドバイザー)
○ 愛犬「メイちゃん」
ジャック・ラッセル・テリア ♀ 推定4歳

最初は「どこでもメイちゃん」

メイは2006年の夏、群馬県の山中でドライブ中の方に保護されました。すでに尻尾がカットされていましたから、おそらく悪質なブリーダーによって山中に放棄されたのでしょう。当時すでに我が家には、同じジャック・ラッセル・テリア(以下JRT)のシャドー(♂)がいて、K9ゲーム®(※)や地元の愛犬サークル等で活動していましたので、「テリア風の犬が保護されている」という情報がすぐに入ってきました。シャドーとの生活を通じてJRTとの接し方に慣れていた私は、取り敢えず、自宅にメイを引き取って、里親探しのお手伝いをすることにしたのです。
(※イアン・ダンバー博士が考案。徒競走やイス取りゲームなど9つのゲームを通じてイヌが人と一緒に暮らすために必要な資質やマナーを飼い主もイヌも簡単に楽しく身につけられることを目的としている)
我が家にやってきたメイについたあだ名は「どこでもメイちゃん」。当時メイはトイレトレーニングを受けていなかったため、どこでも排せつをしてしまうという困ったクセがついていたからです(笑)
しかもその排泄物を自分で食べてしまうという問題行動も見られました。ただでさえ、JRTは概して自己主張が強く、適切なトレーニングを受けないと人間と一緒に生活するのが難しい犬種。なのに子犬時代に捨てられてしまったメイには、基本的な躾すらできていませんでした。だから里親候補の方から敬遠されてしまったのでしょうか、里親探しはうまく行かず、結局私は、メイを我が家の新しい家族として迎える決心をしたのです。

メイが運んでくれた新しい生活

メイを迎えるにあたって、私が一番心配していたのは、もともと我が家で飼っていたシャドーのこと。新参者のメイをシャドーが快く受け入れてくれるかどうか、気をもみました。でも、以前からシャドーがやっていたK9ゲーム®等のトレーニングにメイを参加させることによって、その心配はなくなりました。同じトレーニングでも2匹一緒にやると、ライバル意識が出てくるんでしょうね、シャドーも以前より一生懸命トレーニングに励むようになり、自然にメイを「仲間」と捉えるようになったようです。
当初どこか憂いをおびていたメイの表情も見る見るうちに変わってきました。目がきらきらと輝き、JRTらしいはつらつとした動きを見せるようになったのです。好奇心旺盛なJRTならではの、コミカルな行動やいたずらに大笑いしたり困り果てたり…。メイと暮らすようになって我が家には確実に笑顔が増えました。メイは我が家に笑顔を運んできてくれた天使ですね。
それと、私自身の生活も大きく変わりました。2匹の頑張る姿を見るのが嬉しくてトレーニングやK9ゲームにますます積極的に取り組むようになったのです。そしてトレーニングを専門的に習得したいと、動物取扱責任者(訓練)や、2級愛玩動物飼養管理士等の資格も取得。プロのペットケアアドバイザーとして犬や飼主さんたちと接する仕事をするようになり、現在は地元群馬県の動物愛護推進員も務めています。

人&犬の幸せな生活に必要なこと

私自身、犬と暮らしていて実感しているのですが、犬が他の動物と決定的に違うのは、一緒に出かける機会が多く、いろいろな経験と時間を共有できることだと思います。毎日の散歩はもちろん、旅行にだって一緒にでかけることができる、まさにコンパニオンアニマルですよね、犬って。特に最近はペットブームの影響で、犬同伴で入場できる施設も増え、犬の「社会進出」には目を見張るものがあります。ただし基本的なしつけ・トレーニングができていない犬は公共の場では迷惑な存在、時としてトラブルの原因になりかねないのも事実です。私が犬に関する様々な活動の中で「トレーニング」に最も力を入れている理由はここにあります。適切なトレーニングと愛情を飼い主から受けているか否か、それによってその犬の幸せが左右されることも大いにあるのです。

犬を飼う前の人に伝えたいこと

しかしこのトレーニングは、大変な努力を要するものです。だから、私は「犬を飼いたい」と言う人には必ず、このつらくて大変なトレーニングの話をします。ただ単に可愛がるだけでなくある程度厳しく犬をしつけることの大切さを知ってもらい、トレーニングの大変さも説明するようにしています。それでもなお、飼いたいと思う人にしか犬を飼うことはお勧めしません。犬の命を預かる飼い主には、元来それくらいの覚悟をもってほしいと思うからです。
実際、飼い始めた犬を「やはり手に負えないから」と動物愛護センターに持ち込んだり、あるいはどこかに捨ててしまったりするケースが後を絶たないのは、犬と暮らすことの大変さを予測できなかったことによる部分が大きいと思われます。残念ながら今の日本では、保護センターに持ち込まれた犬たちの多くは殺処分されてしまうのですから、「飼わないこと」も一つの勇気なんですよね。

保護された犬=幸運な犬だと思う

今、メイはとても元気に暮らしています。もともとは捨てられて保護された犬だと言うと「まあ、かわいそうに」と言われることも多いのですが、私はメイのように保護センターからやってきた犬って、逆にラッキーだと思っています。特に悪質な飼い主やブリーダーに劣悪な環境で飼われる状況から脱することができ、しかも殺処分される前に新しい飼い主とめぐり合えた子は本当にラッキーですよね。むしろそのラッキーな犬たちの陰にいる不幸な犬たちの存在に気付いてほしいと思います。今回メリアル・ジャパンとゼノアックさんの「セーブペットプロジェクト」の広告にメイをモデルとして出演させていただいたのもそんな思いがあったからです。
今後もプロのペットケアアドバイザーとして、飼い主さんへの啓もうやサポートを続け、殺処分される不幸な犬を1匹でも減らすための活動につなげていきたいと思っています。もちろん、我が家の大切な家族・シャドーとメイとの生活も思いっきり楽しみたいですね!

SAVE PET PROJECT

メリアル・ジャパンとゼノアックは、殺処分減少を目指す「セーブペットプロジェクト」を2010年5月からスタートしました。このプロジェクトでは、ノミ・マダニ駆除薬「フロントライン」の売り上げの一部を、社団法人日本獣医師会とONE LOVEプロジェクトを通じて9つの動物保護団体に寄付しています。メリアル・ジャパンとゼノアックでは全ての動物たちが幸せに暮らすことができる世の中になるための活動を、この先も応援していきます。

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